読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

それでもあなたは生きている

生きるって温もりがあること

生きているって温かさがあるんだよ

あなたの心が氷ついてように感じていても

それでもあなたには温もりがあるの

生きることは温かさを失う訳でもないし

温かさがあるのが生きるってこと

どうか思い出して欲しい

あなたにも温もりがあるんだってことを

そんな言葉がインスピレーションで降りてきました。

今日も瀬戸物の招き猫ちゃん手のひらに抱えてご出勤。

朝は満員電車でかなりギュウギュウになるのでポケットに入れて割れたらいかんと手に握りしめて電車に乗る。

握りしめていたので当然、陶器の猫ちゃんが温もりで温かくなる。

「私が守ってあげる」

そう招き猫ちゃんに語りかけ胸元で手のひらで包むように抱いていた時

蘇る過去の映像

フラッシュバック

私の手のひらの中で消えてしまった

小さな命のことを

その頃は1階のボロアパートの角部屋に住んでいた。

夜中からの土砂降り激しい雨の中か細い鳴き声が聞こえてきた。

「猫?」

猫にしても相当幼い仔猫の声。

しかも生まれたてに近いような???

土砂降りの雨に今にもかき消されそうな消え入りそうな鳴き声

当時は部屋の外の脇道は雑草が腰下くらいまでうっそうと生えていて暗闇の中、しかも土砂降りの中では見つけるのは大変。

状況判断が甘かった。

朝になり雨は霧雨程度になっていて静かになっていたが、聞こえる。

昨夜の鳴き声…

やっぱり「猫?」がいる???

慌てて外に出て仔猫を探す。

どこ?

どこにいるの?

草むらをかき分けながら慎重に進む。

消え入りそうな鳴き声を頼りに。

「居た!!」

小さい!!え!?これまだへその緒付いてる。

目も開いてない産み落とされたばかりの赤ちゃん猫がそこに一匹だけポツンといたのです。

昨夜からの雨で体もかなり冷えている。

すぐにタオルで拭いて手のひらで胸元で抱え体温で温めるように頭の中では飼育に必要なミルクの事とか考えていた。

ほんの束の間だった。

私の体温で温まり始め赤ちゃん猫の体温も雨の冷たさから温もりを感じる事が出来た僅かなその時私の胸元は更に熱く濡れたのを感じた。

胸元を見ると真っ赤な血で私は濡れていた。

私のシャツがどんどん鮮血で染められ広がっていく。

へその緒からの出血であった。

頭はもうパニックでどうしていいかわからず動物病院を調べて電話をかけて見てもらわないとと泣きながら探した。

かけた病院は休憩時間中で今の時間は診療出来ないとゆう。

でも、事態は一刻も争うのは一目瞭然であり、緊急に診てくれとお願いしたが、出来ないと断れる。

「じゃあどうしたらいいの!!」

ヘソの緒を取りあえず糸で縛って止血して下さい。それで午後の診療時間になってから受診受付けなさって下さいとだけ。

兎に角血を止めなきゃ!!

糸、糸どこだ!!

もう、本当にあんなに鮮血で胸元を濡らした事なんかないし、猫ちゃんが〜猫ちゃんが〜でパニックになりながらもヘソの緒を糸で縛って手のひらで抱いた時、鳴き声が止んだ…

「え???」

みるみるうちに小さな温もりが失われ冷たく、どんどん冷たく、硬くなってゆく。

「えっ???えっ??何?」

何が起きたか一瞬わからなかった。

ただ、その冷たさから亡くなったの?

ねぇ、鳴いてよ…

なんで!?

さっきまで温かくて生きていたのに!!

何もしてあげられなかった。

夜のうちに見つけてたら助かったかも知れないのに。

泣いてももう戻らない消えた命。

ねぇ、あなたは生きているんだよ。

心は冷たく閉ざされているように感じていても

それでもあなたは今生きている。

あなたには温もりがある。

私は私の手のひらの中で消えてしまった小さな命の冷たさを忘れない。

生きてるって事は温かいこと

温もりがあるんだってこと

それでもあなたは生きている

生きてることをどうか忘れないで下さい。