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昨年9月、倉持裕作演出家族の基礎大道寺家の人で初舞台を踏み、板の上でも非凡な芝居センスを見せつけた林遣都が、三谷幸喜作演出子供の事情で早くも二度目の舞台に立つ。近年、役者として圧倒的存在感を放ち続けているが、特に俳優としてのキャリア10年目に突入し、満を持しての初舞台を踏んだ前後の活躍は目覚ましいものがあった。多くの主演作が相次いだ充実の一年を経て、初の三谷作品への参加。超豪華な手練役者が揃った今ンパニのI員として、再び板の上に立つ<:ラの思いとは?今感じている、舞台の面白さ、演劇の魅力とはなんなのか?を聞いた。

I台本が遂に完成し、明日から稽古と伺いました。

はい。いよいよですね

I今回の舞台のお話は、いつごろお聞きになったんですか?

もしかしたら、舞台をやれるかもしれないっていうお話は、何力月か前にあって。それが三谷さんって知った時は、上手く言葉で表現出来ないですけど、なんか心がポンッて跳ね上がる感じで

--それはクドキッに近い感じですか?

いやゥキ7ですかね

ははは(笑)。

ゥキゥキの感じがありましたね(笑ごやっぱり嬉しいですよね。

いやぁほんとに、去年初めて倉持(裕)さんの舞台(家族の基礎)をやらせて頂いてまたやりたいつていうよりももつともっと演劇の世界を知っていかなければという思いが出来て。それで、早く次をやりたいなと思つていたら、わりとすぐにまたやれるかもしれないって聞いて。倉持さんの舞台をやった時に、今作のプロデューサーの方が観に来て下さっていて。今回の舞台のお話があつたみたいで。それで是非やりたいですつてお返事したら、演出が三谷さんで、しかも出演者も凄いメンバですし。とりあえず、すぐに倉持さんにお礼言いに

行きました(笑ごIそうだったんですね(笑)。

はい、間違いなく、倉持さんの舞台のお陰というのはあるので。またやれることになりましたと報告して、よかつたねと0I三谷幸喜さんの作品に持っていた印象、イメージというと?

元、あまり舞台を観ていなくて0三谷さんの舞台は人気も高く、全然観に行けなくて。映画とかドラマの作品は見ていたんですけど。どの作品もやっぱり役を通り越えて役者さんが生き生きしていて、楽しそうで、輝いている印象があって。こういう方の作品でやれると、また新たな自分を見つけられるんじやないかなっていう期待が凄くあります

また新たな自分ゥと今おつしやいましたが、初めての舞台でも、新しい発見や気づきがあつたんでしょうね。初舞台をやられたことで、何を得たと感じていますか?やっぱり本当の意味でのお芝居というもの、人に観せるお芝居、生で観に来てもらうつていうことを体感したというか。なんて言うんですかね?ただただスト?リーだったり、その役を生きるつていうことを観てもらうんじやなくて、お芝居つていうエンターテインメントみたいなものをしつかり作り込んで、仕上げて、お金を払って見てもらうっていう。役者さん一人ひとりが、お芝居を追求しているんだつていう印象を凄く受けて。そういう方達とやると、凄く自分が磨かれると思いますし、もつと勉強しなきやなつて思います。そこが凄く刺激的で。やりたいなつていう思いと、やつていかなきやなつていうことを、より感じました

どちらがいいという話ではないですが映像作品との違いというのは、I番どういうところで感じましたか?

本当に目の前にお客さんがいて。映画に近いものがあると思うんですけど、そのお客さんI人ひとりの1日を預かつて、それに応えなきやいけない使命みたいなものがあつて。だからこそ、ミスが許されないと思いますし、

本番の期間、毎日最高のものを見せなきゃいけないつていうそういう空気はたまらないなぁと思つて

--そのたまらないというのは楽しく

てたまらないというものですか?

そうですね、楽しさもあります。なんか変な言い方かもしれないですけど、今まで映像だつたり、俳優としてやらせてもらう中で、なかなかク仕事してるなゥつて思えることつて少なかつたというか。だんだん年を

重ねるにつれて、そういう思いになってくる瞬間もあるんですけど、しばらくそれが全くなくて。やっぱり舞台って、立った以上は年齢とか経験関係なく、毎日最高のものを届けなくてはいけないので。初めて役者として、仕事としての自覚みたいなものを、毎日、その帰り道に感じていたというか。まあ、あの1回しか(舞台は)やってないんですけど(苦笑)

その1回が、それだけ大きかったってことですよね。

はぃ

今回は、出演者全員が小学4年生卩10歳という舞台。台本が出来上がったばかりとのことですが航んでみていかがでした?本当に三谷幸喜さんにしか出来ない世界観というか。そこに飛び込めるのが凄い嬉しくて。子供の話なんですけど、昭和というか三谷さんが小学生だった時代のお話なので。きっと、三谷さんがどういうものを見て、どういう人達と出会ってきたのかっていうのが凄く投影されてるんだろうなと思いましたし、僕なんか最年少ですし、昭和を知らない人間なので。今後の稽古で色聞いていかなきゃなって思ってるんですけど。でも何より、三谷さんの作品は、誰でも楽しめるっていうのが、まず一番にありますよね

--チラシのみなさんを見てると、本当に

楽しそうですへ笑)。

ははは、はい(笑)。何も決まってない状態で、全く自分達のィメージで色んなことをやってみてというのが、あのメィンビジュアルなんですけど。三谷さんがホームぺージ(のィンタピュー動画)で全然違うっておっしゃってぃて(笑)

もっと裏側のドロドロした部分を描くというようなことをおつしやつてましたねへ笑)。そうですね。だからわりと序盤のセリフにもあるんですけど意外と小学4年生つて、そこまで子供じやなくないですか?つてところが最初にあるので。色と自分の学生時代のことを思い返してみても、確か

に色なことを考え出す時期だったのかなって。そんなに子供4っていう意識もなくて、人目を気にしたり、恋愛したりで、やっぱり、根底にあるものがあんまり変わってないなって思ったんですよね。だから、ひとりの人間のべースみたいなものが芽生え始める、確立され始める時期なのかなっていう風に感じました。そういう要素がお話にも含まれてると思います

--役作りという意味では、そういった自分

の子供時代を思い返したりというほかに、何かしようと思つていることはありますか?いやっ、まだ全然です。昨日、台本をもらってまた僕の役は、語り部のような立ち位置になるってことは、三谷さんもおっしやっていたし、本を読んでも、実際そうだったんですけど。そういう意味では、どこか客観的に振り返っていたり、その物語を見ている役割だったりするので。今はそっちのほうに追われてるかなという感じで、まだ役のことに関しては、明日みなさんにお会いして、そこから始まっていくので。1谷さんに色んなことを聞きながら、作つていけたらなって。そんな作っていく余裕も全然ないんですけど(苦笑)

--三谷さんとは何かお話されているんで

すか?

まだ全然ですね。ご挨拶だけさせて頂きました

今回の稽古で楽しみにしてる事ってなんですか?

あんまり楽しみにしてることはないですね(苦笑)。そこは考えられないというかわりと早めに出てくるので、自分が。僕は、多分そこから始まると思いますし、そこに対する恐怖しかない。でも、そんなことばっかり言つててもしょうがないですし。とりあえず、飛び込んでみようって気持ちです役のことを考えるっていう意味では、舞台だから6と特別意識を変えるってことなく?余裕がないっていうのが、まず番で。映像だと、ひとつの役を与えて頂いて、必ずィン

する三には悩んだり迷ったりが極力あってはならないって、最近は思っていて。自分が誰よりもその人//で現場に来てますっていう感じで臨むようにしてるんですけど。まだ舞台は1回しかやってなくてそんな余裕はないというか。それよりも、もっと色んな気になることがあるというか

--色んな気になること、というのは?

どういうアプロチの仕方をしていけばいいのか?とか、自分の考えで勝手に動くベきなのか?動いていいのか?とか。でも、基本的には最初の舞台でも、周りの役者さん達も倉持さんも、本当に思うままにやってみる事が一番だよって。稽古でたくさん失敗してっていう事は言って頂いてたので。そこは大事にしつつ、やっていければと思っているんですけど

--たくさん失敗するっていうのは怖くな

いですか?

怖いですね。でも、なんかあんまりそんなことつて、終わつてみると憶えてなかつたりするんで(笑)。それだったら、失敗することのほうが大事だなって

三谷さんだと色んな変更も多いと聞きますが、そういったことも全然平気ですか?今まで舞台経験がない状態で舞台を観に行くのと、1回やってみた今とでは、全然違う見方になりましたし、だからわかつたこともあって。やっぱり倉持さんにも、番最初の立ち稽古の日に、それを集中的に言われたというか。舞台では中途半端なことをしても伝わらないし、そういう舞台ならではの立ち方であるとか、動き方、見せ方みたいなものをどんどん盗んで、考えていかなきゃいけないって言われて。そういう部分で、まだまだ不安ばかりなんですけどそういうところを今回、三谷さんと出来るので。色んなことを教えてもらいたいなつて思やり切りたいなってはい

10歳を演じることについては、現段階でこうしようかなと思っている自分の中でのプランは何かありますか?

正直まだ全然考えられていなくて。その10歳っていう設定が、全然想像がつかないというか。どこまでリアルなものにするのか?とか、また全然違う見せ方をするのか?っていうのは、本当に三谷さんのところに行ってみないとわからないですし、みなさんがどういう風な演じ方をするのかもあるので。僕も自分で勝手に想像して、本をしっかり読み込んでまず自分の思ったまま読んでみて、つていうところから始めていきたいなと思つているので。みなさんとお会いしてから、ですよね

この豪華なみなさんとごI緒出来ること、どんな稽古になるのか、ですよね。共演経験のあるみなさんとは、何か前もって話はされましたか?

全然ですね。昨日、舞台を観に行って、浅野(和之)さんにばったりお会いしたんですけど、なんのお話もなく来たね、台本みたいな感じだったので(笑)。稽古に入ってみないとわからないです

--前作の時も含めですけど稽古に入

るまでの準備というのは、どんなことをするんですか?

とにかく、ちやんと全体を理解して、流れをしつかり覚えておいてつていうことですかね。前作の時は、松重豊)さんが、座長として初日から台本を持たずにやれるようにっていうメツセージを、みなさんに届けられていて。倉持さんもおっしやってたんですけど、結構時間がない稽古場だったらしいので(笑)。そのお陰で、ちょっと今回は少し余裕じやないですけど、セリフさえ入つていればつていうところはあるんですけど。あとは、自分の中で色言われたことになんとか対応出来るようにとにかく膨らませてお

いたいという巨こ-4-うやっぱり、しっかりと三谷さんのチ?厶のI員として、堂と立って。最初の倉持さんの舞台もそうだったんですけど、舞台経験がないとか関係なく、本番の時に、そのチ厶の役者として、お金を払って頂いたお客さんに、芝居を届けるプロフェツショナルとして、その員になれていたらなって林さんにとって、舞台ってどんな場ですか?

自分で見てても、例えば年月が経っている設定でまた同じ人が出てくるっていう場面で、実際細かい表情とかそういうものが見える訳じゃなく、何かそういうものが感じられる瞬間とかって凄いなって思いますし、これも倉持さんの時に言って頂いたんですけど、表情なんて見えないからって(笑)。もっともっと、まだ僕にはわからない部分で表現するってことをやっていかないとダメなのかなっていうのは、思うんです

--見えないけど、感じとられてるという

か0

多分、色あるんですょね。間とか。なんなんですかね?やっぱ、お客さんとのI体感みたいなものがあるんですかね?映像では、絶対に観てる人との距離もあるし、時間もリアルタィムではないじゃないですか。でも舞台は、その劇場にいる人達だけが共有出来る感情があるのが素敵ですょね去年、あのタィミングで、初舞台を踏んだっていうのは、八ラどんな風に感じていますか?もっと早く舞台をやりたかったなとか。

どのお仕事もそうですけどもっともっと早く、こういう人達に出会いたかったなって思うことばっかりです。舞台もそうだし、やっばり舞台をI緒にやっていて、舞台から始まってずっとやっている人達っていうのは、上の年代にたくさんいて。同じ役者という職業をやつていても、そういう人達が築き上げてきているものが、僕には全然なかつたりするので

0べきだ一ーーて田?うこと二1こくさんあ?

ます

--舞台というのは、今後林さんの役者と

しての表現の中で、どんどん大きくなっていきそうですね。

そうですね。なんか今結構、演劇熱みたいなものが芽生え始めていて。舞台って、同じ役者さんなんだけど、どこか本当に芝居っていうものを追求している、し続けている印象があって。やっぱり映画とかって、その人の汗だったりそういうものだったりに惹かれたり、生きてるんだなっていうところに惹かれたりつてあると思うんですけど、そうじやない部分でやっぱり、芝居という動きから見せ方、声の出し方とかそういうことを追求している様が、なんかかっこよくて。やっていきたいなって思ったんですよね

舞台もよく観るようになったし、その見方も変わってきて。

はい、なりましたね。裏方の方を見たのも初めてでしたし、そのセツトの動きで、こんなに世界が変わって、観てる人の想像力を膨らませて、楽しませてくれるその素晴らしさというか。映像のように全部が見えている訳じやなくて、例えば、セツトが何もない舞台もあるじやないですか。観てる人の想像力を膨らませて、のめり込ませるっていうそういう魅力が凄いあると思います舞台2作目を控えた今、演劇熱が高まつてるつて凄くいいですね。

そうなんですかね。でも今回はその語り部という与えられた役割が、役とは違うところであるので。舞台に立つ以上は言い訳出来ないですし乂一-7回ごI緒する三谷さん始め凄く頼れる方ばかりなので。色んなことを教わりたいなと思います。しつかりとその役として立つていられるように。あ、あとこの間、古田新太さんと飲んで。それでなんか、演劇熱がブアツ!と上がったんですそのおくかつて言つてもらつてふたりで飲みに行かせてもらつたんですけど。古田さんとは、1回だけドラマ(2012年レジデント5人の研修医)でご緒させて頂いたことがあって。その緒に飲んだ時にゥああやっば、この人は化け物だな夕って思ったのが、以前そのドラマでちよこちよこつとお会いしただけなんですけど、おまえと初めて会った場所に行こぅって言われて。憶えてるんですよ、あんなに毎日おかしいぐらい飲んでる人が、何年も前に僕と初めて行った場所を

--ぅわあ八ラ鳥肌たちました。

本当に凄い人だなって。しかも、あのすっごい大変な舞台をやりながら、凄い飲むんですよね(笑)。で、僕みたいなヤツのなんでもない話を、ガハガハ笑って聞いてくれるその大きさに感動して。やっぱり舞台に立ってる時は、誰よりも魅せていて、説得力があって、かつこよくて。積み重ねてきたものが凄くあつつていうその生き方がかつこいい方だなつて、凄く演劇熱を刺激されました3